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三平さん

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三平 さん(菜園アドバイザー)

【野菜の育て方コラム】虫食いキャベツやハクサイをなんとか収穫する方法/畑で家庭菜園『秋冬野菜編』

【野菜の育て方コラム】虫食いキャベツやハクサイをなんとか収穫する方法/畑で家庭菜園『秋冬野菜編』
春夏に比べて、秋冬のシーズンは葉物野菜(特にアブラナ科)が中心になってしまい、どうしても害虫の格好の餌食になってしまいます。

防虫ネットまでして虫を防いだつもりでも、1週間も経つと葉がかじられていたり、ひどい時は中心の芯まで食べられてしまうことがあります。。。

さらに憎たらしいことに、その元凶となった害虫が、のうのうと、葉の中心でフンをまき散らして寝っ転がっている姿を見てしまうともう・・・

「お前のために毎週通ってたんじゃねーぞ!」
というなんともやるせない思いでいっぱいになります。


さて、そうなってしまうと、

「もう収穫できないかな?」
「このまま引っこ抜かなくちゃいけないかな?」

と思うかもしれませんが、少し待ってください。
もしかしたらまだ大丈夫かもしれませんよ?


もちろん、大丈夫とは言え、虫に食べられてしまった以上、完全復活は難しいですが、本来の大きさより少し小ぶりなキャベツや、さらに小さい芽キャベツなら収穫することができるかもしれません!

そこで今回は、虫食いで諦めかけていた収穫を、なんとか頑張る方法をご紹介したいと思います。


植物の生命力を信じてバッサリ切り取る



虫の被害が少ない場合は、通常の場合と同様、外側の葉っぱが18~20枚開くと結球(葉が内にまいてくる)します。収穫は少し小さめですが年内か年明けすぐには収穫できると思います。

しかし、あまりにも被害が甚大な場合、例えば、葉が食べつくされてレース状になってしまった場合は、うまく葉がまかなかったり、まいても食べるところが無いことがあるため、思い切って芯のところで切ってしまいます。
※株がある程度育っている場合

キャベツの虫食い
※引用元:『山野草、植物めぐり』http://gikou2.seesaa.net/category/22294283-4.html

切る時は包丁等を使って、外側の葉を数枚残してスパッと切り取ります。
また、この時に鶏ふんやボカシ肥料等(効き目が早いもの)20~30ccを株元に追肥してあげます。

うまくいくと、数週間後には芯の切り口の脇から小さな芽が出てくるので、この芽を育ててあげます。
キャベツの脇芽
※引用元:『やさい畑2016夏号』(家の光協会)

収穫自体は通常より遅く、年を越えてしまいますが、芽キャベツ程度の小さいキャベツが2~3つほど収穫できます。
キャベツの脇芽生長
※引用元:『やさい畑2016夏号』(家の光協会)

わき芽収穫
※引用元:『やさい畑2016夏号』(家の光協会)

いかがでしょうか?

虫に食べられて諦めてしまうような場合でも、こうやって頑張ればどうにか収穫はできます!
また、虫食いなく普通に収穫した場合でも、同じように脇芽を伸ばして収穫することも出来ます。

皆さま、ぜひ試してみてくださいね!

参考文献
・「増補スローでたのしい有機農業コツの科学」西村和雄(七つ森書館)
・「やさい畑2016夏号」(家の光協会)

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