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野菜や果物の育て方
三平さん

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三平 さん(菜園アドバイザー)

【野菜の育て方コラム】番外編?秋の味覚!サツマイモのおいしい食べ方・保存方法/畑で家庭菜園『秋冬野菜編』

【野菜の育て方コラム】番外編?秋の味覚!サツマイモのおいしい食べ方・保存方法/畑で家庭菜園『秋冬野菜編』
秋の味覚といえばサツマイモ。
春に植付けし、愛情を注いで育ててきただけあって、その収穫の喜びはひとしおですね!

そんな手塩にかけて育てたサツマイモ、せっかくならおいしい食べ方したいと思いませんか?

そこで、今回はサツマイモの収穫から調理まで、おいしい食べ方や保存方法をご紹介したいと思います。

1.サツマイモの収穫・保存の仕方


サツマイモは中南米原産の熱帯の作物です。
そのため寒さに弱く、イモが傷んでしまうことから、日本では霜が降りる前の10月~11月中旬に収穫します。

収穫はなるべく晴れている日に行うようにします。
雨の日に収穫作業をすると、傷んだり腐りやすくなり、保存が出来なくなってしまいます。。。

また、掘り起こした直後のサツマイモは、軽く土をはらうだけにして水洗いはしないようにします。(その日に調理する場合は別です)

サツマイモ4

さて、ここで早速、サツマイモのおいしい食べ方のコツがあります。
それは、収穫したサツマイモを2~3週間置くことです。

こうすることで、イモに含まれているデンプンが酵素(アミラーゼ)によって分解されて甘く(糖に変わる)なります。
デンプンが糖に変わる

保存方法は1本ずつ新聞紙にくるんで、常温15℃前後(風通しのよい冷暗所か、11℃程度の野菜室、ダンボールにいれてもよい)で保存します。
(熱帯の作物のため、冷蔵庫は厳禁)

サツマイモは新聞紙に包んで保存
※引用元:「食品の保存テク便利帳 選び方ポイントつき」村田容常監修 ((株)学研プラス)

たくさん収穫してしまった場合でも、この状態で1~2か月は保存できるそうです。


2.サツマイモを最大限に美味しく食べるコツ


それは、じっくりじわじわと加熱してあげることです。

先ほど、イモのデンプンが酵素によって分解されて甘くなると言いましたが、実は加熱することで、より分解が進み甘くなります。

ポイントは65~75℃に温度をキープしながら10分以上加熱してあげることです。
この温度帯が一番、酵素が活発に働くのです。

ぜひ、これを念頭に置いて調理してみてください。

調理法はオーブン、電子レンジ、トースターなど様々あり調理時間も各々ですが、おイモをお箸で刺して芯がなくなるまで充分に加熱してあげてください。

この、甘みを最大限引き出すという点で、サツマイモの一番おいしい食べ方は”石焼いも”です!

石から伝わる温度でじわじわじっくり約1時間加熱する。
家庭でも石と鍋があれば再現できるそうなので、興味のある方はぜひ試してみてください。
(最近ではホームセンターで石焼いも用の石なども売ってるみたいですよ!)
石焼き芋器
※引用元:https://www.amazon.co.jp/【ご家庭で-石焼き芋-24cm-焼きいも鍋-石付き/dp/B004JH0ZHS

また、家で鍋に石を敷き詰めて・・・
というのが抵抗ある方は、お持ちのオーブンやトースターでそのまま30~40分焼いてみてください。

それだけでもかなり近い味になります!


いかがでしょうか?
サツマイモをおいしく食べるためのコツ、保存方法、参考になりましたでしょうか?

まとめると、

・収穫は晴れた日に
・収穫したら軽く土を払う程度で水洗いはしない
・新聞紙に包んで常温(15℃前後)で保存
・収穫して2~3週間置く
・65~75℃に温度をキープしながら10分以上加熱
・箸で刺して芯がなくなるまで充分に加熱


です!

ぜひ、秋の味覚サツマイモを存分に味わってくださいね~!


最後に、簡単に宣伝を。

シェア畑では、共有区画にサツマイモを植え付けて、10月下旬~11月中旬にかけて各地でお芋イベントを開催しています。

サツマイモを掘ったり、試食したり、サツマイモに関するクイズがあったり、サツマイモのツルでリースを作ったりと盛りだくさんの内容でご利用者の皆さんに楽しんでいただいてます!

まだまだ間に合いますので、興味ある方はぜひ畑に遊びに来てくださいね!

>お近くの畑はこちらから検索!

※参考:
・「もっとうまくなる家庭菜園教室 作物別 野菜づくり虎の巻」(家の光協会)
・「食品の保存テク便利帳 選び方ポイントつき」村田容常監修 ((株)学研プラス)
・「農家が教える 野菜の収穫・保存・料理」(西東社)
・http://www.ruralnet.or.jp/gn/201602/yakiimo.htm (現代農業2016年2月号 焼きイモ食味マップ)


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