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枝豆の栽培・育て方を解説!栽培の手順と収穫、病害虫の対策まで、家庭菜園やプランターで育てるコツを説明

枝豆の栽培・育て方を解説!栽培の手順と収穫、病害虫の対策まで、家庭菜園やプランターで育てるコツを説明

枝豆を上手に栽培する方法。栽培で起こる疑問トラブルも詳しく解説





枝豆

枝豆は、大豆が完熟する前の段階のもので、ビタミンB1やB2が豊富に含まれていて疲労回復や夏バテ予防に効果的。さらに、ビタミンCも多く含まれており、免疫力アップが期待できる野菜です。病気に対して強い性質を持っているため、家庭菜園初心者でも育てやすく、プランターでの栽培も可能です。
この記事では、初心者向けに枝豆の栽培方法を詳しく解説していきます。

枝豆はどんな野菜?


枝豆は、原産地が中国であるマメ科ダイズ属の野菜で、日本においては弥生時代に伝わり、古くから栽培されてきました。熟すと大豆になるものの、熟成する前の青い状態で収穫されるため、豆類ではなく野菜として分類されます。日光を好む枝豆は、温暖な気候でよく育ちます。日当たりと風通しの良い場所での栽培が望ましく、昼と夜の寒暖差が大きい環境ではより多くの収穫が期待できます。

枝豆の種類


枝豆には、大きく分けて3種類が存在し、それらは種皮やさやのうぶ毛の色の違いから、「白毛豆(青豆)」、「茶豆」、「黒豆」に分類されます。

白毛豆(青豆)は、うぶ毛が白くさやの色が青緑色をしている枝豆の一種で、一般的によく見かける枝豆のイメージに近く、食感や味が良いとされています。

茶豆は、茶色のうぶ毛が特徴の枝豆で、さやも茶色を帯びているものです。味は濃厚で風味が良いと評価されることが多いです。

黒豆は、黒いうぶ毛が特徴でさやも黒っぽい色をしている種類の枝豆で、栄養価が高くアントシアニンを含んでいるため、抗酸化作用が期待できるとされています。

枝豆の品種


枝豆には400種類以上の品種が存在し、その中には新潟茶豆、だだちゃ豆、サッポロミドリ、錦秋(きんしゅう)、湯上り娘(ゆあがりむすめ)、おつな姫、濃姫などがあります。さまざまな品種の枝豆には、「早晩生」が存在し、種まきの時期によって早生(4~5月に播種)、中生(5~6月に播種)、晩生(6~7月に播種)に分けられます。



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枝豆の生育条件


枝豆は、細い根を深く伸ばすため、保水力がある粘土質の土壌に適しています。発芽に適した温度は25~30℃で、10℃以下では発芽不良となります。また、生育に適した温度は20~25℃です。

枝豆の旬の時期


ハウス栽培が可能なため、枝豆は一年を通して店頭に並びますが、本格的に出回り始めるのは5月頃からです。植え付け時期や天候によって変わりますが、旬のピークは7~8月に訪れ、この時期には露地栽培の枝豆が入手できます。その後、10月頃まで市場に出回り続けます。

枝豆の栽培から収穫までの手順


枝豆は粘土質の土壌を好みます。種まき前に堆肥、石灰、元肥を加えて土作りを整えておくことが重要です。家庭菜園において、枝豆はプランターでも畑でも育てることができますが、ここではベランダなどで手軽に始められるプランター栽培方法について解説します。

枝豆のプランターでの栽培方法はこちらの動画で詳細を解説しています。



プランターでの枝豆の栽培に必要なもの


プランターで枝豆を育てる場合、家庭菜園において以下の準備が必要です。

・枝豆の苗
・プランター
・培養土
・鉢底石
・肥料
・園芸用シャベル
・園芸用ハサミ
・防虫ネット
・支柱

プランターで育つ枝豆

枝豆サイズに適したプランターのサイズ


枝豆の栽培に適したプランターのサイズは、一般的なプランターや野菜用のプランターでも問題ありません。幅は65cm、深さは20-30cm程度が適しています。

枝豆の苗を準備する


枝豆の苗は、4月頃からホームセンターなどで購入できます。良い苗の目安は、本葉が2枚程度出ていること、双葉が枯れていないこと、茎が太いこと、葉色が濃く病害虫被害がないこと、そして白い根が出ていることです。育苗ポットで枝豆を育てる場合、種まきから約2~3週間経ち本葉が2~3枚になった頃が植え付けに適しています。

生長した枝豆は移植に弱いため、ホームセンターで苗を購入する際は、できるだけ小さな苗を選ぶことがポイントです。

枝豆は比較的簡単に種から育てることもできます。直径4~5cm、深さ1cmくらいの穴を掘り、種を4~5粒ほどまいて土をかけ、手で軽く押さえて水やりします。
種まき直後に鳥に食べられることもあります。ネットをかけたり、育苗ポットで育てることで被害を避けられます。また、育苗ポットから畑に植え替える際は、根を傷つけないよう注意が必要です。

土作り


枝豆は保水性が高く粘土質な土壌に適しており、土壌酸度(pH)の目安は6.0〜6.5です。市販の野菜用培養土が扱いやすい選択肢です。
マメ科の野菜は根に「根粒菌」という栄養を補給する菌を持っているため、地植えの場合は肥料は少なめで十分です。

土作りの際は、根粒菌を土のなかに入れると良いでしょう。
根粒菌を増やすには、枝豆の栽培をしている畑や、跡地の土を移植ゴテ1杯分入れて混ぜるだけで増えていきます。
根粒菌を取る場所がなければ、枝豆専用の根粒菌がネットなどで販売されている。

プランター栽培の場合は、水やりで肥料が流れ出ることがあるため、追肥を行うことが重要です。
ただし、土中の窒素が多すぎると、「つるぼけ」や「葉ぼけ」という状態に陥ってしまいます。これは、窒素分が過多になることで茎や葉が過度に生長し、食用となる部分の肥大に必要なエネルギーが損なわれることを意味します。

枝豆の植え付けの時期


お住まいの地域によっては異なりますが、枝豆の苗を傷つける霜が降りるリスクがなくなる4月下旬~5月上旬が植え付けに適した時期の目安です。

枝豆の畑

苗の植え付け



植え付けについては、以下のポイントや手順を参考にしてください。

【植え付けのポイント】
地植えの場合は、株同士の間隔を20〜30cm空けて植え付けます。プランター栽培では、株と株の間を15cm程度は空けて植えます。害虫の被害を避けるため、花が咲くまでの期間は、防虫ネットをかけて植物を保護します。

【植え付けの手順】
園芸用シャベルで苗と同じぐらいの大きさの穴を掘ります。
手でポットを支えながらひっくり返し、土を崩さないようにゆっくりポットを引き上げます。
苗を土ごと穴に植えます。
土を2~3cmかけ、たっぷり水をやります。

【注意点】
枝豆の根はデリケートです。傷つくと病気になりやすいため、植え付けの際には根を傷つけないように注意してください。

追肥


枝豆は多くの肥料を必要としない野菜ですが、適切な追肥が生育に役立ちます。与えすぎると、枝豆の葉や茎ばかりが育ってしまうため注意が必要です。通常、追肥は1~2回で十分です。花が咲き始めた頃に1回目の追肥をし、その後2週間程度で2回目の追肥を行います。葉が枯れるなど、生育が良くない場合は追肥を数回施すと効果的です。

追肥のタイミングで株元へ土寄せを行い、株の倒伏を防ぐことが重要です。枝豆は生長とともに倒れやすくなるため、土寄せが助けとなります。

水やり


苗を植え付けてから、根づくまでの約1週間は、土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。この時期、根が十分に張っていないため、吸水力が弱いです。水切れを起こさないように注意しましょう。

露地栽培では、雨だけでも十分に育つことがありますが、プランター栽培の場合は、花が咲き始めたら水やりの量を増やすと良いでしょう。ただし、夏の熱い日中に水やりをすると、枝豆を傷めてしまう可能性があるため注意が必要です。

また、土が常に湿っていると病害虫が出やすくなるので、適切な水やりのバランスを保つことが重要です。

枝豆の収穫時期と収穫方法


収穫時期は地域や天候によって異なりますが、植え付けからおおよそ80日~90日程度が目安です。
ただし、収穫に適した期間は短く、約1週間~10日間程度なので注意が必要です。サヤが黄色くなる前に収穫しましょう。時期を逃すと実が硬くなり、味が落ちてしまいます。すべての実が膨らむのを待たず、全体の8割程度のサヤが膨らんできたころに早めに収穫するのがおすすめです。育ち過ぎた実は、そのまま大豆として収穫を待つとよいでしょう。

収穫方法は、サヤがふくらみ実が十分にふくらんだ株を根元から引き抜くことです。枝豆は収穫後すぐに味が落ちてしまうため、収穫してその日に食べるのが最も美味しい方法となります。

枝豆生育

下記の動画は畑の栽培ですが、枝豆の収穫方法の参考になります。



枝豆の保存方法は?


枝豆の保存方法には冷凍保存、冷蔵保存、常温保存の3つの方法があります。

冷凍保存のポイント
収穫後、すぐに茹でてから冷凍しましょう。茹でることで風味がアップします。
茹でた枝豆を冷まし、水分をしっかり取り除いてから、保存用の密閉袋に入れて冷凍庫に保存します。
賞味期限は冷凍庫の温度にもよりますが、おおよそ3ヶ月程度です。

冷蔵保存のポイント
未茹での枝豆は、新聞紙やキッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存します。
茹でた枝豆は、冷ましてから密閉容器やビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存します。
保存期間は短く、おおよそ3日~1週間程度です。

常温保存のポイント
未茹での枝豆は、新聞紙やキッチンペーパーで包み、風通しの良い場所で保管します。
ただし、常温保存は短期間のみで、できるだけ早めに食べることをおすすめします。通常、1~2日以内に食べることが望ましいです。



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枝豆の栽培で気を付けるべき主な病気について


立枯れ病


立枯れ病は、土壌中の病原菌による病気で、感染すると根から茎にかけて徐々に腐敗が進み、やがて枯死してしまいます。株間や株元を高温多湿にしないことで予防ができます。間引きや剪定(せんてい)をして蒸れないようにしましょう。


べと病


べと病は、枝豆に感染するカビ病で、黒ずんだ斑点や粘液状の被膜が葉に現れます。発病すると収穫量が減少し、品質も低下します。感染した葉などから胞子が飛んで周囲に伝染するため、発病した葉などは除去し、畑の外に持ち出して処分して感染拡大を抑えます。

さび病


さび病は、葉裏にオレンジ色のさび状の斑点が出現します。感染が進むと葉が枯れ、収穫量が減少します。発病した葉などは除去し、感染拡大を予防します。また、さび病の原因となる菌はアルカリ性が苦手なため、発生した畑に石灰をまくことで、さび病が広がるのを防止できます。

モザイク病


モザイク病は、アブラムシなど害虫を媒介にして感染し、葉に黄緑色のモザイク状模様が現れます。感染が進むと葉が変形し、枝豆の生育や収穫量が低下します。一度発病すると治療方法がないため、発生を抑えるにはアブラムシの予防や除去が欠かせません。アブラムシはキラキラした光を嫌う習性があるため、光を反射するシルバーマルチなどを利用すると、飛来を抑制する効果があります。

炭疽病


炭疽病は、葉や茎、豆粒に黒い斑点やかさぶたが現れます。感染が進むと葉が枯れたり豆の発育が阻害されます。高温多湿で発生しやすいため、水はけを良くし、葉の密集を避けることで予防効果が上ります。適度に間引いて、風通しや日当たりを良くすることが大切です。

菌核病


菌核病は、根や茎に白い菌核が形成されます。感染が進むと植物の生育が阻害され、収穫量が低下します。予防するには、健康な種や苗を選ぶほか、多湿条件を避けて、老いた葉や病気になった葉を取り除き、風通しを良くします。

枝豆病気

枝豆の栽培で重要な害虫対策について


カメムシ


吸汁性の害虫で、枝豆の実や葉に穴を空けて養分を吸います。枝豆の発育が阻害され、収穫量が減少してしまいます。

アブラムシ


吸汁性害虫で、葉や茎に吸い付き、養分を奪います。ウイルス病を媒介し、葉が巻き、生長が阻害されてしまいます。

ハダニ


吸汁性害虫で、葉裏に集まり、葉の表面を食い荒らします。葉が黄変し、最終的には枯れてしまいます。

ネキリムシ


幼虫が根を食害し、栄養吸収が阻害され、生長が遅れることで収穫量が減少します。

ダイズサヤムシガ


幼虫が豆の実を食害し、収穫量が減少して品質や味覚がそこなわれてしまいます。

対処法


適切な栽培管理、病気・害虫に抵抗性のある品種の利用、および定期的な畑の観察により発生状況を把握し、早期発見・早期対応が重要です。



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連作障害とコンパニオンプランツについて


連作障害を避けるためには、同じ場所での栽培を2~3年間隔にすることが望ましいです。枝豆は根粒菌を持っており、土壌を肥沃にする効果がありますので、コンパニオンプランツとしてさまざまな野菜と相性が良いです。

コンパニオンプランツとは、お互いに良い影響を与え合う植物で、害虫を寄せ付けない効果もあります。枝豆と相性の良いコンパニオンプランツには、トウモロコシ、ほうれん草、ピーマン、サニーレタス、ミント、さつまいもなどがあります。

まとめ


枝豆の栽培について、具体的な手順や注意点を紹介しました。これらのポイントを押さえて、適切な管理を行うことで、美味しい枝豆を収穫できます。また、一人で栽培するのが不安な場合は、シェア畑を利用することもおすすめです。美味しい枝豆作りを一緒に楽しみましょう!


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