日中はポカポカと暖かい日が多くなってきましたが、まだまだ朝晩の冷え込みは続いており、春が待ち遠しく感じるころだと思います。
畑でも、寒起こしなどを済ませて土を休ませている区画もあり、秋冬野菜の作業もだいぶ落ちついてきて、少し物足りなさを感じてきているころではないでしょうか?
でも、安心してください。もうすぐ畑では春がやってきます!
2月に入ると、イチゴやエンドウが生長をはじめ、春夏野菜の土づくりもはじまり、早くも3月に植え付ける野菜もいくつかあります。
そこで、今回は春夏野菜の第一号としてあげられる「人参の育て方」についてご紹介します。
また、シェア畑では黄色や紫、オレンジ(橙)色のカラフルな人参のタネをご用意したので、そんなカラフルな色と最近注目されている健康効果についても少しお話させて頂きます。
一般的に人参は春まき(3月~)、夏まき(7月~)、秋まき(9月~)と、季節をまたいで幅広く栽培することができます。
環境にもよりますが、タネをまいてから約3か月程度で収穫をむかえます。
また、人参を栽培する上で土づくりは重要で、スコップで30㎝ほどよく土を起こして、根がまっすぐに伸びるように、石などは取り除いておく必要があります。
それでは、簡単に育て方をご説明いたします。
(※詳細は栽培テキストをご参照ください)
簡単ではありますが、以上になります。
まとめると
人参の栽培を成功させるポイントは
この3つのポイントをおさえておけば、ほぼ成功です。
人参は発芽させしてしまえば、後は成功したようなものと言われるほど、発芽までの管理が重要な野菜です。このポイントをおさえてぜひ挑戦してみてください。
※プランター栽培の場合
専用の培養土(肥料入り)が売っているので、それを使った方が簡単です。
プランターの種類はなるべく底が30㎝以上あるものが好ましいです。
また小さいプランターや鉢植えしかない場合は、10㎝程度の長さで収穫するミニニンジンを栽培するのがオススメです。
栽培方法は上記の畑の場合に準じます。
収穫目安は種まきから2~3か月程度したら、株元を掘り起こしてミニニンジンの肩の直径が1~2㎝程度になっていたら収穫します。
人間が健康に生きていくうえで欠かせない栄養素として、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素があることはご存知かと思います。
これに加えて、第6の栄養素が食物繊維で、さらに第7の栄養素として「ファイトケミカル」が近年注目を集めています。
ファイトケミカルとは、野菜や果物に含まれる機能性成分のことで、生活習慣病やガン、老化防止などの効果が期待されています。
ある機関の研究では、このファイトケミカルを7つの色と野菜(果物)で分類しています。
みなさんも、どこかで聞いたことがある成分があるかと思います。
これらの色分けは、ほとんどが野菜の色と対で表されているので、どんな野菜がどういった健康効果があるのかがわかります。
人にとって有益なファイトケミカル。
実は野菜にとっても重要な成分で、例えば赤い野菜の代表格であるトマトは、リコピンという成分(ファイトケミカル)を実の中に蓄えることで赤く色づくと言われています。
この色は自分のタネを遠くに運んでもらうよう、鳥などの目につくようにアピールするためともいわれますが、紫外線などから自身を守るためとも言われています。
紫外線は人にとっても有害ですが、実は野菜にとっても有害であることが多いです。まだまだ野菜と色については解明されていないことも多いですが、それぞれの野菜は、きちんと意味があって色づいているのです。
少し話がそれてしまいましたが、今回の人参についても同じことがいえます。
子孫繁栄や自らを守るためにオレンジ色(橙色)に染まっており、それを食べることで私たちも自らの体を病気などから守ることができます。
さらに今回、シェア畑でご用意した人参は黄色、紫、オレンジ(橙)色の3種類の色があります。
つまり、黄系、紫系、オレンジ系(橙系)の3種類の健康効果のある野菜を一気に育てることができるとてもお得なタイミングなんです。
・人参(向陽二号,ピッコロ):橙系(プロビタミンA)
※引用元:「タキイ種苗株式会社」http://www.takii.co.jp/
・人参(ダークパープル):紫系(アントシアニン)
※引用元:「気になるうさみみ」http://kininarurabbit.jp/761.html
・人参(イエロースティック):黄系(ルテイン)
※引用元:「Vege・Garden」http://www.vege-garden.com/shop/g/gveg-t-0080/
いかがでしょうか?
カラフルな人参、料理の彩としても良いですが、健康を考えて活用してみるのも良いかと思います。
また、自分の育てた野菜にはどんな成分が含まれていて、どういった効果があるのかなど、調べてみるのも面白いかもしれません。
もちろん、成分に限らず自分で育てた野菜の味は格別です。
ぜひ、味わってみてください。
参考文献
・「病気にならない魔法の7色野菜」中村丁次監修(法研)
畑でも、寒起こしなどを済ませて土を休ませている区画もあり、秋冬野菜の作業もだいぶ落ちついてきて、少し物足りなさを感じてきているころではないでしょうか?
でも、安心してください。もうすぐ畑では春がやってきます!
2月に入ると、イチゴやエンドウが生長をはじめ、春夏野菜の土づくりもはじまり、早くも3月に植え付ける野菜もいくつかあります。
そこで、今回は春夏野菜の第一号としてあげられる「人参の育て方」についてご紹介します。
また、シェア畑では黄色や紫、オレンジ(橙)色のカラフルな人参のタネをご用意したので、そんなカラフルな色と最近注目されている健康効果についても少しお話させて頂きます。
人参の育て方
一般的に人参は春まき(3月~)、夏まき(7月~)、秋まき(9月~)と、季節をまたいで幅広く栽培することができます。
環境にもよりますが、タネをまいてから約3か月程度で収穫をむかえます。
また、人参を栽培する上で土づくりは重要で、スコップで30㎝ほどよく土を起こして、根がまっすぐに伸びるように、石などは取り除いておく必要があります。
それでは、簡単に育て方をご説明いたします。
(※詳細は栽培テキストをご参照ください)
① 種まきの1週間前までに肥料を入れて土をよく耕しておきます。ウネをたてたら、支柱やならし板を使って1㎝程度の溝をつくり、そこに「すじまき」します。人参は発芽するのに光を必要とする性質があるため、あまり深く植えると上手く発芽しないことがあるため注意しましょう。
※引用元:『やさい畑2015夏号』(家の光協会)
② また、人参は乾燥してもうまく発芽しないため、タネをまいて土をかぶせたら、上から手でしっかり土を鎮圧します。こうすることで、土の中の水分が蒸発しづらくなります。さらに水やりをした後に不織布でウネを覆って、発芽するまで土が乾燥しないようにします。
※引用元:HONDA「Hello!野菜」http://www.honda.co.jp/helloyasai/howto/materials/
③ 1~2週間すると人参が発芽します。このタイミングで1回目の間引きを行い、この先は生長に応じて随時、間引きを行います。
④ 約3か月後、人参を収穫します。人参の収穫の目安は、株元を少し掘り起こして、人参の肩の直径が3㎝程度になっていたら収穫の目安です。
※引用元:『やさい畑2015夏号』(家の光協会)
この時、全て収穫する前に試しで1本収穫してみて大きくなっていれば他も収穫するようにすると安心です。
※引用元:『やさい畑2015夏号』(家の光協会)
② また、人参は乾燥してもうまく発芽しないため、タネをまいて土をかぶせたら、上から手でしっかり土を鎮圧します。こうすることで、土の中の水分が蒸発しづらくなります。さらに水やりをした後に不織布でウネを覆って、発芽するまで土が乾燥しないようにします。
※引用元:HONDA「Hello!野菜」http://www.honda.co.jp/helloyasai/howto/materials/
③ 1~2週間すると人参が発芽します。このタイミングで1回目の間引きを行い、この先は生長に応じて随時、間引きを行います。
④ 約3か月後、人参を収穫します。人参の収穫の目安は、株元を少し掘り起こして、人参の肩の直径が3㎝程度になっていたら収穫の目安です。
※引用元:『やさい畑2015夏号』(家の光協会)
この時、全て収穫する前に試しで1本収穫してみて大きくなっていれば他も収穫するようにすると安心です。
簡単ではありますが、以上になります。
まとめると
人参の栽培を成功させるポイントは
① 土をよく耕す
② タネを深く埋めすぎない
③ 土を乾燥させない
② タネを深く埋めすぎない
③ 土を乾燥させない
この3つのポイントをおさえておけば、ほぼ成功です。
人参は発芽させしてしまえば、後は成功したようなものと言われるほど、発芽までの管理が重要な野菜です。このポイントをおさえてぜひ挑戦してみてください。
※プランター栽培の場合
専用の培養土(肥料入り)が売っているので、それを使った方が簡単です。
プランターの種類はなるべく底が30㎝以上あるものが好ましいです。
また小さいプランターや鉢植えしかない場合は、10㎝程度の長さで収穫するミニニンジンを栽培するのがオススメです。
栽培方法は上記の畑の場合に準じます。
収穫目安は種まきから2~3か月程度したら、株元を掘り起こしてミニニンジンの肩の直径が1~2㎝程度になっていたら収穫します。
野菜の色と健康効果について
人間が健康に生きていくうえで欠かせない栄養素として、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素があることはご存知かと思います。
これに加えて、第6の栄養素が食物繊維で、さらに第7の栄養素として「ファイトケミカル」が近年注目を集めています。
ファイトケミカルとは、野菜や果物に含まれる機能性成分のことで、生活習慣病やガン、老化防止などの効果が期待されています。
ある機関の研究では、このファイトケミカルを7つの色と野菜(果物)で分類しています。
みなさんも、どこかで聞いたことがある成分があるかと思います。
〇赤系
リコピン(トマトやスイカ、グレープフルーツ等):抗酸化作用,前立腺がん予防など
カプサイシン(とうがらし,パプリカ等):抗酸化作用,がん予防など。
〇橙系
プロビタミンA(かぼちゃ,ニンジン,みかん等):抗酸化作用,コレステロール調整など
ゼアキサンチン(パパイヤ,マンゴー等):視力低下予防,乳がん予防など
〇黄系
フラボノイド(タマネギ,レモン,柑橘類等):高血圧予防,アレルギー対策など
ルテイン(とうもろこし,キクの花,ゴールドキウイ等):乳がん予防,結腸がん予防など
〇緑系
クロロフィル(ホウレンソウ,モロヘイヤ等):抗酸化作用,コレステロール調整など
〇紫系
アントシアニン(ナス,赤シソ,ブルーベリー等):抗酸化作用,視力低下予防,高血圧予防,肝機能の保護など
〇黒系
クロロゲン酸(ゴボウ,ヤーコン,ジャガイモ等):血圧調整,血糖調整,ダイエット効果など
カテキン(緑茶,カキ,ワイン(ぶどう)等):抗酸化作用,がん予防,コレステロール調整,ダイエット効果など
〇白系
イソチオシアネート(キャベツ,ダイコン,ワサビ):ピロリ菌対策,血液さらさら効果,コレステロール調整など
硫化アリル(タマネギ,ニンニク等):胃がん予防,大腸がん予防,抗菌効果など
(※黒系は苦味やアク,白系は香りや風味による分類)
リコピン(トマトやスイカ、グレープフルーツ等):抗酸化作用,前立腺がん予防など
カプサイシン(とうがらし,パプリカ等):抗酸化作用,がん予防など。
〇橙系
プロビタミンA(かぼちゃ,ニンジン,みかん等):抗酸化作用,コレステロール調整など
ゼアキサンチン(パパイヤ,マンゴー等):視力低下予防,乳がん予防など
〇黄系
フラボノイド(タマネギ,レモン,柑橘類等):高血圧予防,アレルギー対策など
ルテイン(とうもろこし,キクの花,ゴールドキウイ等):乳がん予防,結腸がん予防など
〇緑系
クロロフィル(ホウレンソウ,モロヘイヤ等):抗酸化作用,コレステロール調整など
〇紫系
アントシアニン(ナス,赤シソ,ブルーベリー等):抗酸化作用,視力低下予防,高血圧予防,肝機能の保護など
〇黒系
クロロゲン酸(ゴボウ,ヤーコン,ジャガイモ等):血圧調整,血糖調整,ダイエット効果など
カテキン(緑茶,カキ,ワイン(ぶどう)等):抗酸化作用,がん予防,コレステロール調整,ダイエット効果など
〇白系
イソチオシアネート(キャベツ,ダイコン,ワサビ):ピロリ菌対策,血液さらさら効果,コレステロール調整など
硫化アリル(タマネギ,ニンニク等):胃がん予防,大腸がん予防,抗菌効果など
(※黒系は苦味やアク,白系は香りや風味による分類)
これらの色分けは、ほとんどが野菜の色と対で表されているので、どんな野菜がどういった健康効果があるのかがわかります。
野菜の色は自らを守るバリア
人にとって有益なファイトケミカル。
実は野菜にとっても重要な成分で、例えば赤い野菜の代表格であるトマトは、リコピンという成分(ファイトケミカル)を実の中に蓄えることで赤く色づくと言われています。
この色は自分のタネを遠くに運んでもらうよう、鳥などの目につくようにアピールするためともいわれますが、紫外線などから自身を守るためとも言われています。
紫外線は人にとっても有害ですが、実は野菜にとっても有害であることが多いです。まだまだ野菜と色については解明されていないことも多いですが、それぞれの野菜は、きちんと意味があって色づいているのです。
ニンジンの色と健康効果
少し話がそれてしまいましたが、今回の人参についても同じことがいえます。
子孫繁栄や自らを守るためにオレンジ色(橙色)に染まっており、それを食べることで私たちも自らの体を病気などから守ることができます。
さらに今回、シェア畑でご用意した人参は黄色、紫、オレンジ(橙)色の3種類の色があります。
つまり、黄系、紫系、オレンジ系(橙系)の3種類の健康効果のある野菜を一気に育てることができるとてもお得なタイミングなんです。
・人参(向陽二号,ピッコロ):橙系(プロビタミンA)
※引用元:「タキイ種苗株式会社」http://www.takii.co.jp/
・人参(ダークパープル):紫系(アントシアニン)
※引用元:「気になるうさみみ」http://kininarurabbit.jp/761.html
・人参(イエロースティック):黄系(ルテイン)
※引用元:「Vege・Garden」http://www.vege-garden.com/shop/g/gveg-t-0080/
いかがでしょうか?
カラフルな人参、料理の彩としても良いですが、健康を考えて活用してみるのも良いかと思います。
また、自分の育てた野菜にはどんな成分が含まれていて、どういった効果があるのかなど、調べてみるのも面白いかもしれません。
もちろん、成分に限らず自分で育てた野菜の味は格別です。
ぜひ、味わってみてください。
参考文献
・「病気にならない魔法の7色野菜」中村丁次監修(法研)
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