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野菜や果物の育て方
吉田さん

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吉田 さん(ライター)

昔から日本人の食を支えた冬の味覚”カブ”!家庭菜園で育ててみよう!

昔から日本人の食を支えた冬の味覚”カブ”!家庭菜園で育ててみよう!
シェア畑ライターの吉田です。

かぶら、かぶな、すずな。

すべて同じ野菜の呼び名なのですが、何の野菜かわかりますか?


そう!カブです。

カブはアブラナ科の野菜で、奈良時代ごろ伝わったといわれる、昔から日本に馴染み深い野菜です。
カブナ、スズナはともに冬の季語として、その白さを降雪に関連づけた詩歌も歌われてきました。

季語 冬

カブの球形の根を鈴の形に見立てて「鈴菜」とは何とも可愛らしいネーミングセンスだなあと思います。
石川県の伝統的なお正月料理「かぶら寿し」も有名ですよね。

ちょうど旬を迎え、スーパーにも多く出回っているカブですが、実は栽培はとても簡単で,入門編にはちょうどいい野菜なんです。

今日はそんなカブの育て方をご紹介します!

カブのいろいろな品種


育てやすい品種としては「しらたま」「はくれい」などが有名です。
その他にも、病気に強い品種や赤カブ、細長い形をしたものなどいろいろな品種が楽しめます。

赤カブ

土づくり


まずは土づくり。

大きめのプランターに入れていきますが,市販の腐葉土に苦土石灰や有機質肥料を混ぜておきます。
できれば事前に準備して土をなじませておくとよいです。

カブは土の通気性をよくすることで大きく育ちます。
事前に土づくりをしてしっかり深いものにしておきましょう。

種まき


春撒きと秋撒きがありますが,最初は秋撒きがよいと思います。
と言うのも、秋撒きすると病気や害虫の被害が少なくなるからです。

また芽を出す温度は20度~25度くらい、大きくなる時には15度~20度くらいと言われているので初心者は秋に撒いて秋から冬にかけて収穫というのが適しています。

カブが育つには適切な温度が重要なのです。

撒くときは、棒などを使って5mmから1cmくらいの溝を掘り、そこに丁寧に種をまいていきましょう。

撒いた後はたっぷりの水を忘れないように。
芽が出るまでは水を切らさないようにしないと発芽率も下がってしまいます。

間引き


芽が出たら間引きをして密集した部分を減らしていきます。
2~3回に分けて行いましょう。

最終的にはカブの間隔が20cmくらいになるようにします。
間引きはカブを大きくするには必要な作業なので根気よくしっかりやりましょう。

間引きの時に追肥も忘れずに。
株元にパラパラと有機質肥料を入れてあげます。

もちろん、間引きで抜いたカブはみそ汁の具などに使えるので捨てないように!

水やり


大きくなったら、水は土が乾いたときにあげる程度でよいです。
カブは多湿を嫌うので日中の水やりが基本です。

夕方にやると夜間に水が残って根腐れの原因にもなります。

収穫


収穫は大カブで60~100日ほどです。
少し掘ってみて、スーパーで見かけるようなサイズになったら収穫してしまいましょう。

カブ5

カブ4

豆知識 カブの栄養


カブにはたくさんの栄養素が含まれています。
ビタミンC、カリウム、カルシウムや食物繊維が豊富です。

また、アミラーゼという消化を助ける酵素も多く含んでいます。
生のまま食せば、内蔵の働きを助け胃もたれや胸やけに効果があります。

葉っぱの部分にもビタミンやミネラルを多く含んでいるので、捨てずに刻んでみそ汁に入れたり、浅漬けなどにするとよいです。

カブ3

いかがでしょうか?

昔から日本人の食を支えてきてくれたカブ。
手軽に作れて、収穫の喜びも大きな野菜なので、初心者の方にもおすすめです!

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