こんにちは、アグリメディアのアルバイトの斉藤です。
大学院で雑草の研究をしています。
“雑草“ です。
具体的には、畑や田んぼに行って「ここには雑草は何本いるかな~」なんて、雑草を1人で笑顔で数えたりするのが研究です。
ただし今回は雑草でなく、野菜をはじめとする植物が持っている特殊能力についてお話したいと思います。
野菜を育てようと思うと、虫がつかないように殺虫剤を撒いたり、雑草が生えないように農薬を撒いたり。
シェア畑なら、殺虫剤の代わりにマルチ(畑に敷いてある黒いシート)や防虫ネットを使って・・・
とにかく手がかかる印象ですよね。
でも、野菜もやっぱり生き物なのでそのような虫や雑草の害を自ら克服する力を持っています。
その力を “アレロパシー” といいます!
“アレロパシーは、植物に含まれる化学物質がほかの生物に阻害や促進など、何らかの影響をおよぼす現象”
つまりは、植物が何らかの物質を体から出して嫌いな虫や雑草を撃退したり、好きな相手を惹きつけたりすることです。
今回は特に強い力を持っている有名な野菜や、お花をご紹介します。
まずはシェア畑でも野菜を守る役目の“コンパニオンプラント”として使われているマリーゴールド。
マリーゴールドはメキシコから来たキク科の植物で、線虫に対する強い殺虫効果をもっています。
一部の虫に対しては薬剤と同程度の殺虫効果を持ち、土中40cmまで効果がわたります。
また、カタバミなどの雑草の駆逐効果が高く、この子がいると雑草さえも防ぐ効果があります。
キク科の植物は、大なり小なりアブラナ科の植物を食べる虫を寄せ付けない効果があるので、キク科とアブラナ科は一緒に植えると良いかもしれません。
アスパラガスは野菜ですが、根から出す物質は植物の成長を阻害する強いアレロパシー効果を持っています。
どのくらい強いのかというと、自分のアレロパシーによって自分が育たなくなるくらいです!
「なんてかわいい子・・・」
最近では活性炭を土にまくことでこの効果を軽減できるという研究があり、実用化もされています。
出典:ardentlight.com
カラシナは最近人気の野菜ですよね、シェア畑ではターサイを昨年栽培しました。
残念ながらカラシナは、今までのアレロパシーとは反対にカメムシを呼ぶ力があるといわれています・・・
逆にその力を利用して、カラシナをおとりに他の作物の被害を防いだり、集まった虫たちを一網打尽にするような利用のされ方もあるようです。
(出典)By KENPEI KENPEI'sphoto, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2210117
かわいいお花ですねー
ですが、名前は「除虫菊」!なんとも爽快なネーミングです。
その名の通り、虫を防ぐ作用があります。
そのまま植えているだけでも防虫効果がありますが、さらにこの除虫菊を燃やすと大量の殺虫物質が出て「殺虫菊」になります。
かつては蚊取り線香の主成分としてつかわれており、今でも除虫菊の成分が主成分の蚊取り線香があります!
ここで紹介したものの他にも、トマトやネギやバジルなど、身近なものにもたくさんアレロパシーを持つといわれる野菜がおり、その効果の多寡も種類も様々です。
是非アレロパシーの効果も意識してうまく使って、野菜たちを褒めながら皆さんも野菜作りを楽しんでくださいね^ ^
大学院で雑草の研究をしています。
“雑草“ です。
具体的には、畑や田んぼに行って「ここには雑草は何本いるかな~」なんて、雑草を1人で笑顔で数えたりするのが研究です。
ただし今回は雑草でなく、野菜をはじめとする植物が持っている特殊能力についてお話したいと思います。
うまく使えば農薬いらず? 植物がもつ特殊能力!アレロパシーって?
野菜を育てようと思うと、虫がつかないように殺虫剤を撒いたり、雑草が生えないように農薬を撒いたり。
シェア畑なら、殺虫剤の代わりにマルチ(畑に敷いてある黒いシート)や防虫ネットを使って・・・
とにかく手がかかる印象ですよね。
でも、野菜もやっぱり生き物なのでそのような虫や雑草の害を自ら克服する力を持っています。
その力を “アレロパシー” といいます!
アレロパシーとは?
“アレロパシーは、植物に含まれる化学物質がほかの生物に阻害や促進など、何らかの影響をおよぼす現象”
つまりは、植物が何らかの物質を体から出して嫌いな虫や雑草を撃退したり、好きな相手を惹きつけたりすることです。
今回は特に強い力を持っている有名な野菜や、お花をご紹介します。
1.マリーゴールド
まずはシェア畑でも野菜を守る役目の“コンパニオンプラント”として使われているマリーゴールド。
マリーゴールドはメキシコから来たキク科の植物で、線虫に対する強い殺虫効果をもっています。
一部の虫に対しては薬剤と同程度の殺虫効果を持ち、土中40cmまで効果がわたります。
また、カタバミなどの雑草の駆逐効果が高く、この子がいると雑草さえも防ぐ効果があります。
キク科の植物は、大なり小なりアブラナ科の植物を食べる虫を寄せ付けない効果があるので、キク科とアブラナ科は一緒に植えると良いかもしれません。
2.アスパラガス
アスパラガスは野菜ですが、根から出す物質は植物の成長を阻害する強いアレロパシー効果を持っています。
どのくらい強いのかというと、自分のアレロパシーによって自分が育たなくなるくらいです!
「なんてかわいい子・・・」
最近では活性炭を土にまくことでこの効果を軽減できるという研究があり、実用化もされています。
3.カラシナ
出典:ardentlight.com
カラシナは最近人気の野菜ですよね、シェア畑ではターサイを昨年栽培しました。
残念ながらカラシナは、今までのアレロパシーとは反対にカメムシを呼ぶ力があるといわれています・・・
逆にその力を利用して、カラシナをおとりに他の作物の被害を防いだり、集まった虫たちを一網打尽にするような利用のされ方もあるようです。
4.除虫菊(シロバナムシヨケギク)
(出典)By KENPEI KENPEI'sphoto, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2210117
かわいいお花ですねー
ですが、名前は「除虫菊」!なんとも爽快なネーミングです。
その名の通り、虫を防ぐ作用があります。
そのまま植えているだけでも防虫効果がありますが、さらにこの除虫菊を燃やすと大量の殺虫物質が出て「殺虫菊」になります。
かつては蚊取り線香の主成分としてつかわれており、今でも除虫菊の成分が主成分の蚊取り線香があります!
ここで紹介したものの他にも、トマトやネギやバジルなど、身近なものにもたくさんアレロパシーを持つといわれる野菜がおり、その効果の多寡も種類も様々です。
是非アレロパシーの効果も意識してうまく使って、野菜たちを褒めながら皆さんも野菜作りを楽しんでくださいね^ ^
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