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三平 さん(菜園アドバイザー)

アブラナ科(コマツナ、キャベツ、ハクサイ)は “ なぜ ” 虫がつきやすいのか?

アブラナ科(コマツナ、キャベツ、ハクサイ)は “ なぜ ”  虫がつきやすいのか?

1年を通して、畑で野菜を栽培していると,
明らかに虫のつきやすい野菜と,
そうではない野菜があることに気づくと思います。


それも決まって,コマツナやキャベツ、ハクサイなどの、
主に葉を食べる野菜がほとんどで,せっかく一生懸命お世話をしたのに、
収穫を迎えるころには、ボロボロにかじられてしまい、
食べられるところがなくなってしまった、などということがよくあると思います。


それもご丁寧に硬い筋や芯だけ残されて、
柔らかい部分がほとんど虫にやられてしまった時の気持ちは
なんともやるせない思いでいっぱいになってしまいます…。


でも、そもそも“なぜ”コマツナやキャベツ、
ハクサイなど の野菜は虫にやられやすいのでしょうか?


それは、虫たちが自然界で生きぬくためのある秘密が関係しています。


本来、アブラナ科の野菜は虫に強い?



害虫がつきやすい、コマツナ、キャベツ、ハクサイなどに共通するのは、同じアブラナ科であることです。

アブラナ科の野菜


引用:https://www.dole.co.jp/5aday/about/column/column_069.html



アブラナの野菜の特徴としては、口に入れた時に感じる独特の辛みがあることです。
身近な例としては、アブラナ科の仲間であるダイコンなどがあります。

ダイコンをすりおろすと、辛みの強いダイコンおろしができるかと思いますが、
これはダイコンの細胞が壊れることで、細胞内の酵素と配糖体という化合物が反応して
辛み成分(アリルイソチオシアネート)が生まれるからです。


大根すりおろし




この辛み成分はアブラナ科の野菜であれば、ほとんどの野菜に含まれています。

そして、この辛み成分は本来、害虫や動物が嫌う物質であり、
畑でもアブラナ科野菜が虫にかじられることで、
細胞が壊されて、この辛み成分が野菜の中で生成されます。


しかし、ここで疑問に感じることがあると思います。

そもそも、害虫や動物からの食害を防ぐために辛み成分を
作っているのにもかかわらず、なぜ、いっこうに畑の野菜の
食害はおさまらず、ボロボロにされてしまうのでしょうか?

そこには害虫が自然界で生きぬくための知恵(生存戦略)があったからです。


毒をもって毒を制す




辛み成分は人には無害でも、害虫や動物にとっては毒になります。
しかし、あえてこの毒に耐えることで他の動物から身を守ろうとした結果、
アブラナ科を食すようになった害虫がいます。

それはモンシロチョウ(アオムシ)です。春先や秋のはじめに畑でひらひら
舞っている姿をみると心が穏やかになる気もしませんが、
幼虫(アオムシ)は畑の害虫としてはかなり有名です。

このアオムシは進化の過程であえて毒のある
アブラナ科を選んだと言われています。

それは他の害虫や動物が辛み成分を嫌って近づかないからです。
だからこそアブラナ科を独り占めにできるということ。

また、毒(辛み成分)のある葉を食べることで、
アオムシの体の中にも毒(辛み成分)が蓄積されていきます。


こうすることで、間違って動物にアオムシが食べられてしまっても、
動物にアオムシは、まずい生き物なんだと思わせることができれば、
食べられるリスクを減らすことができるからだと言われています。


虫の忌避



生きぬくためにモンシロチョウにはこんな戦略があったのです…。

いかがでしょうか?

なぜ、アブラナ科の野菜の害虫がつきやすいのか、
なんとなく知って頂けたでしょうか?これから秋になります。

秋になれば、ダイコン、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリーなどなど
アブラナ科の野菜をつくる機会が多くなります。

もし、アブラナ科に害虫がついていても少し温かい目で、
君たちも生きるのに必死なんだな、でも人も生きるために必死なんだと、
理解して退治して頂ければ、心も痛くならないと思います。
どんどん退治しましょう。

そろそろ秋の植付準備がはじまります。夏野菜を楽しんでいる方、
また秋から畑を使ってみたいと考えている方、ぜひシェア畑を利用してみませんか?



………いや!ちょっと待て!モンシロチョウについては理解したけど、
それを抜きにしてもアブラナ科の野菜は虫が多いはずだ。
アブラムシやヨトウムシなどその他たくさん虫がいるはずだ!

こんなんじゃ納得いかない…!!!

他の害虫についてはどう説明してくれるんだ!

という方、いらっしゃると思います。


アブラナ科に害虫が多い理由としては、モンシロチョウの例の他に、
ある原因(秘密)があると考えられています。



その原因とは…

私たち“人間”であると考えられています。

では、“なぜ”人が原因なのか…?

それについては…



シェア畑アカデミアを受講して頂ければわかります。



シェア畑アカデミアとは



「なぜ?の探求」,野菜づくりをする上での“なぜ”について
座学と実践(畑)を通じて学ぶことができます。

今回のアブラナ科の野菜に“なぜ”虫がつきやすいのか?でもあるように、
なぜこのタイミングで水をあげるのか?なぜこの肥料を使うのか?などなど
野菜づくりの本質を、必要な栽培知識と技能を教えます。

もう少し、野菜を上手に育ててみたい。
病害虫のつかないように楽に野菜をつくりたい。
将来、広い畑で農業がしたい等…

▼詳しくは、シェア畑アカデミアまで▼
https://www.sharebatake.com/farms

また、説明会のご参加を受け付けております。
説明会では、実際に行う講義(体験講義)もご受講いただけます。

▼説明会へのお申込みはこちら
http://sharebatake.school/briefing


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